今回は胴体を作っていきます
キャラづくりで顔の後に作るのが、恐らく体（胴体）部分かなと思います
作り方がよく分からなかったので調べてみたのですが、なんかしっくりこないなぁ・・・という感じで合いませんでした
じゃっく
性格的にちょっと合わなかった
少ない手順で効率よく
なんかもっとこう簡単に作る方法は無いだろうか
そんな感じで手探りでやっていたところ、円柱から作ると良いことに気が付きました
面を貼らなくても良いので、個人的には楽に感じます
今回はその作り方についてのメモです
仕様
作り始める前に、簡単な設計というか仕様
簡単に二つだけ決めておきます
胴体のサイズは 50cm 程度にする
作ろうとしているキャラクターは
- 等身：六等身
- 性別：女性キャラ
- 身長：160cm くらい
のアニメ調のキャラ
六等身だと上半身と下半身の割合がほぼ一対一で最適な割合
なので、サイズは以下のようになるはずです
| 部位名 | 縦幅（cm） |
|---|---|
| 頭 | 25 |
| 首 | 5 |
| 胴体 | 50 |
| 下半身 | 80 |
上半身と下半身で 80cm
上半身をさらに細かく分けると胴体は 50cm くらいかなと思ったので、このサイズにしました
手足の最少角数は八角形 腹は十六角形にする
手・足・腹の三か所が円形部分なので、ここの最少角数を決めておきます
- 腕の根元の角数：八角形
- 足の根元の角数：八角形
- 腹回りの角数：十六角形
四角形でも試してみましたが、狙った形が取れなかったのでボツ
八角形なら必要十分なポリゴンで形も作れたので、手足の最少角数は八角形としました
腹周りだけ十六角形にしたのは、八角形じゃ無理だったからです
形は作れますが、後工程で苦しくなりました・・・
じゃっく
ローポリ過ぎて、納得いく形にできなかった
準備
下絵を用意
絵はあまり得意ではないですが、こんな感じの下絵を用意
じゃっく
ちょっと頑張った
この下絵を元に作っていくわけですが、自身で気を付けていることは以下です
- 下絵は参考程度にすること
- ピッタリ合わせ過ぎないこと
- 平面ならではのウソに気付くこと
- たまに引いて全体を見るようにすること
- モデルをグルグル回して確認にすること
じゃっく
意外と忘れがち
調整したら確認、調整したら確認と心がけています
あとは保存を区切りにして、確認しながら進めるようにします
手順
それでは胴体を作っていきます
こんな感じになりました
はじめに八角形の円柱を体の左腕側に置いて、カットを入れながら胴体の形を簡単に作っていきます
ある程度形ができたら鏡面コピーで反対側も作成
まだカットが足りなかったら追加しながら、ちょっとずつ形を作って完成、といった流れです
円柱を体の片側に配置する
「ディスクの作成」から八角形の円柱を出します
ついでに分割数も増やしてカットを入れておきます
設定はこんな感じ
- サイド：8
- 分割数：3
大きさは後でいくらでも変えられるので、ここは結構適当です
作った円柱を下絵に合わせて、体の片側に配置
じゃっく
大体の位置で OK
ポイントを動かして胸部を作る
円柱を画像のようにボワッと曲線を描くように太くします
過去記事ではエッジ単位でちょっとずつ変形していましたが、「ストレッチ」のフォールオフ機能を使えばもっと簡単にできることが分かりました
じゃっく
わざわざ地道に調整してた・・・
横画面から中ボタンを押しながら斜め移動すれば、均一に広げることができます
ポイントを横移動して胸部の形を作成
だいたいで良いので、ある程度の形にしていきます
股下まで伸ばしてカットを入れる
底面のポリゴンを引き出して平らに変形
ショートカットキー E で引き出せます
平らにするには「ストレッチ」か、ポイントの整列を使用
横のエッジもちょっとだけ出しておきます
さらに底面の面を引き出します
長さは下絵の股あたりまで伸ばして、いらない面を削除
すると、足の根元部分が八角形になるので、後工程での足作りが楽になります
じゃっく
これを作りたかった
追加で胴体中央あたりに二本カット
さらに股下にあるエッジを少しだけ真下に移動しておきます
カットを入れながら胴体の形を作る
一旦ここでおおまかに体の形を調整
あっ 腕のポリゴンは削除です
じゃっく
消すの忘れていました
ポリゴンが足りなかったので、さらにバシバシカットを追加
この時は 6 本ほどカットを入れました
股下のカット追加と形の調整をする
鏡面コピーをして一旦全体を確認
じゃっく
股下のポリゴンが足りない気がする
尻の形が作れないと思ったので、股下にカットを追加しました
やり方はカットを入れたいエッジをぐるっと選択して、「カット」ツールを起動すればできます
ショートカットキーは Shift+U
最後は気合で形を整えます
こだわりすぎると永遠に終わらないので、キリが良いところで完了させます
じゃっく
ちょっと癖が漏れる作業でもある
完成
これで完成です
じゃっく
できたで～
部位ごとに色を塗ったり、細分化をしたりして確認しましたが、悪くないかなという印象
ローポリ時とハイポリ時のポリゴン数は、こんな感じになりました
- ローポリ：220
- ハイポリ：880
まとめ
それでは今回のまとめです
- サイズはある程度決めておく
- 下絵は用意して参考程度にする
- 手足の最少角数は八角形にする
- ただし腹周りは十六角形にする
- 分割を増やしながら形を作っていく
今回は円柱から胴体をなるべく少ない手順でモデリングしてみました
胴体を作るにあたっていろんな参考物を確認しましたが、どうにも自分には合わなくて何度も作り直しが起きてしまいました
ちょっと面倒くさがりな部分がアカンかったです・・・
おかげで途中でボツにしてしまうことが多かったです
冒頭にあったように
- もう少し手数を減らしたい
- もっと効率を上げられないか
- う～ん なんか違うんだよなぁ
といった感じですね
ただ、結果として少ない手順で作れるようになりました
だいぶ簡略化できたんじゃないかなと思います
じゃっく
面倒くさがりな性格が逆にプラスに働いた
今後も少ない手順で作りたい形が作れるように探っていきます
それでは、お疲れさまでした
おまけ
旧型と比較してみた
せっかくなんで初期頃に作った胴体と、本記事に乗せた胴体を比べてみました
こうやってみると結構変えていますね
じゃっく
旧型はなぜか寸胴型なのだ
特に違うのが股周りの造形です
旧型は V 字タイプで新型は・・・なんて言うんでしょう？
水平タイプと呼べば良いでしょうか？
旧型は確か作るのが簡単でした
じゃっく
両サイドの面を消して、股付近をぎゅっと狭めればできる
ただ、尻の形をキレイにするのが妙に難しくて投げたような気がします
当時の自分には合わなかったのでボツとしましたが、またどこかで挑戦したいと思います
参考書籍
ポチップ
使用ツール
- 3DCG
- LightWave3D
- 動画
- Bandicam
- ScreenToGif
